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Honeymoon Suite / HONEYMOON SUITE
失恋船長 ★★★ (2025-06-06 21:42:41)
ロック後進国の日本、そんな我々の視点から見ればカナダのバンドの方がよっぽど洗練されているのだが、当時のメディアではカナダは辺境の国か使いだった。ここで聴ける洗練されたサウンド、アメリカでウケそうな①そして哀愁のメロディとキャッチネスが絶妙な絡みを魅せる②と異なるタイプのヒットポテンシャルが高い曲を並べ掴みはOK。
後年訪れるメタルバブルの前哨戦にも似た音楽性を踏襲。同郷のLOVERBOYの成功なども参考にしたのかも知れないが、AORスタイルのハードサウンドは売れる事を念頭に制作されており素直に耳に届く。当然エッジの立ったサウンドを好むマニアには眠たいし、ましてやガチンコのメタラーならば、己はこんな軟弱なもんを聴いているのかと、男塾名物油風呂にツッコまれ極限の根性を試されそうなハメにあいそうなのだが、オジサンの耳には、この適度なハードさと、よく練られた音楽性にぐいっと引き寄せられます。
なるほどなぁ、こういう音を参考に80年代のヘアメタルと言うムーブメントが作り上げられたんだなぁと妙に感心しますね。フックのある歌メロ、AOR調でありながらもロックな感性を根幹に粘り強く曲を作り上げていますね。
今の感性でイケば似たような曲やバンドを知っているとなるのだが、リリースされた時期が1984年というのがポイント。彼等はある意味では先人を切ってシーンに躍り出たとなる。カナダのバンドは日本ではウケない。このバンドも漏れなくカテゴライズするのが好きな犯罪者の手によって無き者にされているのだが、地に足の着いたメロディ派のマニアからは愛されているので、堅実なハードポップサウンドを浴びたいと思うマニアには是非ともチェックして欲しい。
しかし、ワシはこのバンド、過去に発言した記憶があるんだけどねぇ。
→同意