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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2025-06-11 22:13:54)

デビュー早々に高評価を獲得して来日公演も決定させる等、新人バンドとしては順風満帆のスタートダッシュを決めてみせたスウェーデンのART NATIONでしたが、好事魔多し。折からのパンデミックやバンド内の人間関係の悪化でメンバーの離脱が相次ぎ、結果来日公演はキャンセルせざるを得なくなり…と、一転して窮地へ追いやられてしまった彼らが'21年に発表した3rdアルバム。
そんな混乱した状況の影響があったのかどうか、シンセのフィーチュア度が各段に高まり、ダンサンブルなリズム・ワークやデジタリックなアレンジが頻出する本作は、後にリーダーのアレクサンダー・ストランデル(Vo)が「ART NATIONの作品とは思えなかった」と発言していることからもお察しの通り、前2作とは若干趣きの異する仕上がりとなっているわけですが、いやでも、これはこれで全然イケてますって!と個人的には思う次第。
多少モダンなテイストが増量されようが、憂いを湛えた声質を生かしたアレクサンダーの絶品の歌唱力と、彼がクリエイトするフックに富む哀メロの魅力は全く薄まることなく健在。ゴージャスにアルバムのOPを盛り上げる①、口ずさみたくなるキャッチーなコーラス・ワークに胸躍る②、重厚な曲調にアレクサンダーの熱唱が冴え渡る③という冒頭3発だけでアルバムに対する期待値は跳ね上がりますし、実際、高揚感に満ちた疾走ナンバー⑧を経て、初期作に通じる味わいも宿した感動的なバラード⑪にて幕が下りるまで、本編はその信頼を片時も裏切ることなく、ハイクオリティを維持したまま最後まで突っ走ってくれます。
バンドの実力が本物であることを証明する力作だっただけに、この時期の躓きが災いして日本では人気を確立しきれなかったことが悔やまれますね。



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