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Rated X (2014年)
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1. 帰ってきたクーカイ ★★ (2014-11-23 07:56:25)

 ジョー・リン・ターナーがVo.、カーマイン・アピスがDr.、トニー・フランクリンがB.、カール・コクランがG.のニュープロジェクトである。
 音楽はRainbowにDeep Purpleが2割程度混ざり込み、現代風にアップグレードされたような感じ。ジョーはグレン・ヒューズとのプロジェクトでも似たようなことをやっており、それら(2枚のアルバム)も出来が良かった。ジョーの音楽性には全くブレがない。
 だが個人的には、このアルバムで最も注目したのはトニーのベース・プレイである。長い間待ち望んでいた。本当に嬉しい。
 あの特徴的なフレットレス・ベースの演奏は変わっていない。The Firm、Blue Murderで聴かせたトニー独特のフレーズ。この人はただ上手いと言うだけでなく、ベースに良いメロディを歌わせるのが得意なのだ。好きなベース・プレイヤーを3人挙げよ、と言われると必ず入れたいベーシストの一人だ。元気で何より。
 カーマインも67歳という年齢を感じさせない。トニーとカーマインが二人でいると、Blue Murderを思い起こさせる。懐かしい。今回のプロジェクトもカーマインの口利きでトニーが参戦したような気がする。カーマインには感謝せねばなるまい。
 カール・コクランはジョーの引きらしいが、ジェフ・ワトソンが途中で脱退したため呼ばれたようだ。そういう意味では“2番目の男”でファースト・チョイスではないのだが、そのプレイは結構イケてる。心配なのはアルバム製作途中に脳卒中で倒れていることだ。大丈夫か?
 多分、単発的なライヴはともかくツアーは無理だろうが、アルバムが聴けただけで奇跡的だ。言いだしっぺのジョーとカーマイン。有難う。




4. 失恋船長 ★★ (2025-05-31 02:03:47)

RATED Xと言えばスイスのバンドを真っ先に思い出すのだが、こちらはFrontiers Recordsが陣頭指揮を執り、プロデューサー兼キーボードプレイヤーとして、アレサンドロ・デルヴェッキオを選出。ドラムはカーマイン・アピス、ベースはトニー・フランクリンという盟友が揃い、脇をガッチリと固める。そこまでトニーのベースは目立たないのだが、これでギターがジェフ・ワトソンならば、そのバンドを思い出しますが、カール・コクラン、そして、ノストラダムスをリリース後、すっかり名前を聴かなくなったニコロ・コッツェフが参加という布陣。もうこうなったらリードヴォーカルは皆と関係性がある、あの人しかいません。ジョー・リン・ターナーです。

80年代、心ない批評家からRAINBOWをポップ化した張本人として罪人扱いを受けた男。そしてソロアルバムは、AORテイストを増量したメロディックロックを作り上げるも、低評価を喰らい。アメリカでも売れず、地下に潜っていたのですが、イングヴェイ・マルムスティーンとの共演により復活。日本では広瀬さんが猛猛猛猛猛猛プッシュ。希代の名シンガーとまで持ち上げ、刃賀健二、誠意大将軍と言わんばかりに一代センセーションを起こしたことで、日本で食いつないだジョー。

今作はジョー・リン・ターナーゆかりのメンツが揃っている。そして音楽性はカーマイン・アピスのパワフルなドラムとジョーの歌を軸に、アレサンドロ・デルヴェッキオが良い感じの鍵盤プレイで情報と統制、リードギターはテクニックを存分に生かし、ジョー・リン・ターナーの為に従属的な関係性で貢献。

まさにRAINBOW、DP風味満載のクラシックロックを披露する。その無難な作りにもう少し裏切って欲しいという欲求は強いのだが、日本以外の国では、余程の熱烈なマニアでもない限り日本国内向けの作品を知らないので、今作は好意的に受け止められたでしょう。

だいぶ置きにいっているので、飽きるのが本音。一曲の完成度が高いのだが、並べられると一見投手戦に見られる凡庸な拙攻試合を繰り広げる野球を見ているようで、イマイチピリってしないのが本音。カーマイン・アピスは相変わらず、パワフルだし、トニー・フランクリンとの相性に疑いはないのだが、バンドというよりはプロジェクトという印象が拭えないのだが最大の問題だろう。

しかし、好きモノには安心出来る材料が一杯なのは間違いない。全力投球70点みたいな作品だが、一段ギアを上げずに相手打線を翻弄した日ハム時代のダルビッシュ有のようでもある。もう少しスリルが欲しかった。このメンツだけにね。まぁFrontiers Recordsだから、これでいいんだよね。

でもラストにStranger In Us Allって曲があるのは意味深ですよね。



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